シーエステックではPDMSマイクロ流路を含むマイクロ流体デバイス・マイクロ流路チップの製作・加工が可能です。流路自体の複雑さや高さ、その他ご要望に応じて、最適な生産方法で製作・加工いたします。1個から量産に至るまで対応することが可能です。弊社のテープ加工技術を応用して、両面テープやPDMSシートを使用して製作する方法や、樹脂成型や切削加工で製作された流路と蓋をテープで接着加工する方法でご要望のPDMSマイクロ流路を作ることができます。マイクロ流体デバイスや周辺機器の小型化、反応温度エネルギー削減、マイクロ空間での電気化学、センサーの統合、自動化など様々な応用分野に貢献いたします。
毛細管現象で流しました。
2mm幅の広幅流路に流しました。
複雑な形状の流路に流しました。
2液を同時に流しました。
毛細管現象で液を吸い上げました。
PDMSシートを分子結合で挟み込みしました。
マイクロ流路内に試薬(水溶性インク)を分注しました。
流路を7本に分岐しました。
指で押して液体を吸い上げました。
弁をつけて2液を交互に流しました。
1WELLPLATE内に流路を作成しました。底面からの測定が可能です。
様々な幅で流した事例です。
マイクロ流体デバイス・マイクロ流路チップは主に「流路」、その土台となる「底面」、流路を覆う「蓋」の3層構造に分けることができますが、シーエステックでは流路に必要な深さによってそれぞれに最適な素材を選定し、素材やロット数に合わせた方法で加工を行います。これまでにお客様がお求めのマイクロフルイディクスを実現し、細胞培養分野においても品質やスピードで高い評価を得てまいりました。
深さが0.3mm未満の浅い流路の場合は、溶出の少ない両面テープやPDMSシートを用いて流路を作成し、底面・蓋となるアクリルや親水PETなどの樹脂と貼り合わせを行います。イニシャルコストが安く、ロット数が多い場合は型を作成して打ち抜き加工にて製作、試作などロット数が少ない場合はプロッター加工やレーザー加工にて製作いたします。特に流路幅が狭い場合は、レーザー加工の中でもUVレーザー加工にて20µmレベルのより精密な加工も可能です。マイクロ流体デバイスの試作は1個からも承っております。
複雑な流路形状が求められるマイクロ流体デバイスの場合は、土台となる底面のアクリルやシクロオレフィンポリマー(COP)やガラスなど自体に切削加工や成形などで加工して流路を作成し、蓋となる樹脂と貼り合わせを行います。貼り合わせには流路と同じ形状を抜いて加工した溶出の少ない両面テープを用い、高い精度で貼り合わせを行うことが可能です。成形の為の高額な金型を作成する前に、切削などの試作は1個からも承っております。量産時は、抜き加工や自動機での貼り合わせなどで、精度よく安価に加工や組み立てが可能です。
シーエステックでは、ご要望に応じてマイクロ流路内に親水コーティングを行うことも可能です。親水コーティングを行うと、タンパク質の吸着や細胞の付着を抑制する効果が期待されます。
シーエステックではPDMSマイクロ流路を含むマイクロ流路チップの生産・加工を行う設備が充実しています。流路部分を加工する精密プレス加工機、レーザー加工機、プロッター加工機をはじめとして、親水コーティング加工を行う噴霧装置、部材同士を貼り合わせる装置、その際にエアー(気泡)を低減する加圧脱泡装置、PDMSマイクロ流路内にロット印字を行うことができるインクジェット装置まで幅広く完備しています。
世界でも珍しいスーパークリーンルーム(ISOクラス1)の設備も保有しているためクリーンな環境での加工もお任せください。