テープ・フィルムは、見た目ではどの製品も同じように見えてしまい、工程におけるミスが発生しやすい製品です。
また、ちょっとした温度や湿度等で変化する生き物とも言えるかもしれません。そういった特徴を持ったテープ・フィルムを扱う弊社では、各工程で徹底した管理体制を整えておりますので、お客様に品質の高い製品をお届けすることが可能です。
製造工程では、通常環境の他にクリーンルームを保有しています。コンタミや温湿度の管理を行い、高精度な部品を加工する環境を整えています。特に弊社はスーパークリーンルームと呼ばれるISOクラス1のクリーンルームを保持しているため、医療や工業用途のような厳しい加工環境を求められる製品にも対応可能です。
また、加工設備ではCCDカメラで位置補正をして、精度±0.1mmの連続的な打ち抜き加工ができるような設備も有しています。
弊社での検査項目の主なものは、寸法と外観品質です。寸法の精度は金属製の加工品と同等、またはそれ以上の厳しさが求められるため、製造部門と品質管理部門に高精度の画像測定機を備えています。その場で寸法確認できる環境を整えることで、製品の信頼性をリアルタイムで高めています。外観品質については、そのものが最終製品の外観部品であるか否かを基に、レベル設定をして進めています。
品質管理部門では、製造工程から品質検査のデータを入手・確認する一方で、製品の品質傾向を分析したデータを製造工程にフィードバックしています。このように、双方向の品質情報の共有によってミスを防ぐ仕組みを整えています。 この仕組みによって、社内生産品だけでなく、品質状況の把握が希薄になりがちな外注加工品についても、品質の管理を確実なものにしています。
フィルムやシートの材料間違いが起こると、最終納品先で重大な損失が生じる恐れがあります。そのため、材料を使用する製造工程では、原則として、製品ごとに専用の管理用帳票を用いています。管理用帳票に寸法や外観など工程検査の結果や材料のロット番号を記録することで、製造工程で随時材料名を確認でき、トラブル防止の役目を担っています。
弊社では、ISO9001・ISO14001を取得しており、お客様にご安心いただける品質・環境管理システムを運用するように心掛けています。数百種類を超える多くの製品を取り扱う中で、品質・環境を効果的に安定化することを目指して、生産工程との双方向の品質・環境情報の共有を行っています。
注)中国工場・宇治第二工場はISO対象外になっています。